アカモクとはひじきやワカメ、昆布などと同じ褐藻類の海藻です。呼び名が県によってギバサ、ギンバソウなどと呼ばれたりします。
アカモクは以前は漁の網に絡まったり、船のスクリューに引っ掛かり、漁の妨げになった存在でした。
ところが近年の研究で、アカモクに含まれている成分が内臓脂肪を減少させたり、花粉症の改善に効果が期待できるとわかりました。
今では「たけしの家庭の医学」などテレビ番組でも紹介されて全国に出荷されるほど有名になりました。
この記事ではアカモクを食べて痩せたのかどうかのアンケート結果や、アカモクのダイエット効果などについてご紹介していきたいと思います。
Contents
アカモクで痩せた?【口コミ】
アカモクが内臓脂肪を減らす効果があると話題になりましたが、実際に痩せた人がいるのかどうか当サイトではクラウドワークスでアンケート調査を行いました。
その結果をご紹介します。
【アカモクの食べ方】
御飯を食べる前にアカモクとポン酢少々を混ぜて、おなかを膨らませてから食事をしていました。
【感想】
入らなかった服が入ったり、起きたときも体調がよく、階段などをあがる際にも息切れしなくなりました。
【アカモクの食べ方】
朝・晩は必ず、茹でたものをご飯に掛けたり、みそ汁の具にしたり、旬の野菜とのあえ物を作ったりして、何らかの形で摂るようにしていました。
【感想】
便通ははっきりと改善しました。毎日すっきりしています。
【アカモクの食べ方】
毎朝「アカモクときゅうりの千切りのぽん酢和え」を最初に食べてから朝食をとり、夕食の味噌汁にアカモクをトッピングして食べていました。
【感想】
足や顔がむくみにくくなりました。
アンケートの中から3人の方をご紹介しましたが、他には6ヵ月で-6kg減、3ヵ月で-2kg減という結果の方がおられました。また、便通が良くなったという感想も多かったです。
アンケートの中には体重は変わらなかったと書かれている方もおられました。アカモクを食べれば必ず痩せるというわけではないようです。
アカモクのダイエット効果とは?
東京医科大学病院小田原雅人先生によるとアカモクは内臓脂肪を減らす効果があるそうです。なんとアカモクを食べるだけで運動した時と同じように内臓脂肪を減らしてくれるのだそうです。
フコキサンチンの効果で内臓脂肪を減らす
アカモクやもずく、昆布、わかめ、ひじきなど褐藻類の海藻には「フコキサンチン」という成分が含まれています。
フコキサンチンは脂肪細胞を小さくしたり、肥満を予防する作用があるのではないかと研究によりわかってきました。
ロシア自然科学アカデミー免疫病研究所の試験では、体重90kg以上の女性55人にフコキサンチンを16週間摂取してもらった結果、体重が平均で7kg減少し内臓脂肪が平均で11%減ったという結果が発表されています。
日本でも研究がされ体脂肪の減少がみられたと報告がありました。
アカモクはダントツのフコキサンチン含有量
アカモクは他の海藻よりフコキサンチンを驚くほど含んでいます。乾燥した海藻1gに含まれるフコキサンチン量をみると下記のようになります。
もずく・・・0.16㎎
昆布・・・0.17㎎
わかめ・・・0.7㎎
ひじき・・・1.8㎎
アカモク・・・3.7㎎
(含有量は収穫の時期と場所によって異なってきます。)
ひじきも海藻の中では多い1.8㎎ですが、アカモクはひじきの約2倍、3.7㎎含まれています。
フコキサンチンの力で痩せる脂肪細胞を増やせ
身体の脂肪細胞には2種類あり、太る脂肪細胞と呼ばれる「白色脂肪細胞」と痩せる脂肪細胞と呼ばれる「褐色脂肪細胞」とがあります。
白色脂肪細胞は細胞の中に余ったエネルギーを脂肪として溜め込む細胞です。なので太る脂肪細胞と呼ばれています。
もう1つの脂肪細胞の褐色脂肪細胞は脂肪を燃焼させ、熱を生産する細胞です。
褐色脂肪細胞には熱を生み出すヒーターのような働きをするたんぱく質があり、寒さを感じると自分の脂肪を燃やして熱を生産していきます。
褐色脂肪細胞だけでは足りなくなると白色脂肪細胞の脂肪を燃焼させて熱を造り出します。その結果身体に蓄積された余分な脂肪を熱に変えて減らしてくれます。
それで痩せる脂肪と呼ばれています。
褐色脂肪細胞がたくさんあると脂肪をたくさん燃焼させてくれるということですね。
しかし、褐色脂肪細胞は成長期に入ると徐々に減っていきます。
そこでフコキサンチンが活躍してくれます。
フコキサンチンは白色脂肪細胞の中に、褐色脂肪細胞と同じようなヒーターを発生させて、脂肪を燃焼する細胞へと変身させる働きがあることが研究でわかってきました。
フコキサンチンを多く含むアカモクを食べると褐色脂肪細胞と同じ働きをしてくれる脂肪細胞が増えるので、内臓脂肪を減少させる効果が期待できます。
アカモクのダイエットに効果的な食べ方
アカモクは1度にたくさん食べればいいのではなく、少しづつ継続して食べていくのが効果的です。
脂肪燃焼には1日10g程度食べるのが良いそうです。
フコキサンチンは細胞の中に入っているので、刻むことでより身体に摂取しやすくなります。
また、フコキサンチンは油に溶け込みやすいので、えごま油や亜麻仁油などの身体によい油をかけて食べると吸収が良くなるのでおすすめです。
アカモクを食べる時の注意点
・アカモクにはヒ素が含まれているので、生のままでは絶対に食べないでください。必ず茹でて下処理をしてください。
・また、アカモクや海藻にはヨウ素が含まれていますので、甲状腺系の病気の方は注意してください。
・アカモクは食物繊維が豊富なので下痢などの症状が出た場合は、摂取量に注意してください。
・アカモクの摂取量は多くても1日30g以内としておきましょう。
生アカモクの下処理方法
生アカモクはヒ素を有しているので加熱して下処理をすることが必要です。
①アカモクを水で洗い、ごみや泥などを取り除き綺麗にする。
②中心の茎から葉だけを取り除く。先端から根の方向に手でしごくようにすると簡単に取り外せる。
③茎からとった葉をすすぎ洗いをし、取り残したごみを取り除く。
④たっぷりのお湯で色が緑色に変わるまで茹でる。(数十秒で変わります)
⑤茹でたアカモクをザルに移し、流水で冷やす。
⑥水を切り、ペーパータオルなどで水気をとる。
茹でたアカモクの保存方法と保存期間
茹でたアカモクは刻んだ状態で保存しておくのが後で使いやすいです。
保存期間は冷蔵庫なら2~3日、冷凍保存なら1年くらいもつようですが保存状態によって傷んでしまうこともあるので、見た目の状態やニオイなどで異常がないか確認しましょう。
チャック付きのビニール袋に入れて、箸などで区切りをいれ小分けにして冷凍しましょう。
製氷皿などでブロック状にして凍らせたものをビニール袋に移し替えて冷凍保存し、凍ったまま1個ずつお椀に入れて熱い味噌汁を注いで食べるのもおすすめです。
アカモクの食べやすい健康レシピ
やみつき、無限ギバサ(アカモク)
味噌と醤油で味付けされているので、ご飯のおともに最適です。冷奴にかけてもgood。
作り方 やみつき☆無限ギバサ☆(あかもく) by ※あくつ家の台所※
アカモクの和風ドレッシング
アカモクは油に溶けやすいのでドレッシングにすると効果的に吸収できます。おすすめの一品です。
長芋とアカモクの麺つゆ和え
長芋をそうめんのように細く切りアカモクと和えたシャキシャキ食感が楽しいですよ。
【まとめ】アカモクのフコキサンチンで内臓脂肪を減らそう
・アカモクは海藻の中でダントツにフコキサンチンを含む
・フコキサンチンは白色脂肪細胞を痩せる脂肪細胞に変身させる
・ダイエットにはアカモク1日10gが適量。多くても30g以内。
・フコキサンチンは油に溶けやすいので良質の油と一緒に摂ると良い
・フコキサンチンはヒ素を含むので必ず加熱処理をする
アカモクは以前は船のスクリューに絡まったりして、邪魔者扱いされていた海藻だそうです。アカモクの中にフコキサンチンという肥満に効果的な成分が発見されて厄介者が一躍有名になり、私たちにも漁師さんにもうれしいことになりましたね。