新体操フェアリージャパンのトレーナーA氏とは?セクハラ疑惑の証言と内部の声

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華麗な演技と美しさで観る人を魅了してきた新体操日本代表「フェアリージャパンPOLA」。

しかし、その裏側で今、大きな波紋が広がっています。

2024年春、代表選手たちが合宿所から“脱走”するという前代未聞の事態が発生。

報道により、その背景にはトレーナーによるセクハラ疑惑と、強化本部長によるパワハラ指導があったことが明らかになりました。

この記事では、

  • A氏による身体接触を含むセクハラの詳細
  • 村田由香里氏の指導実態と選手の証言
  • ボイコットの経緯と選手たちの苦悩
  • 協会の対応と“組織の壁”
  • 今後スポーツ界に必要な改革

これらを事実に基づき、わかりやすく、そして丁寧に解説していきます。

目次
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1. フェアリージャパンに何が?4人の選手が“合宿所から脱走”

引用元:chacott

1-1. 起きたのはいつ、どこで?合宿中の異常事態

2024年2月、東京・北区にある国立スポーツ科学センター(JISS)

フェアリージャパンの代表選手たちは、ここにある「アスリートヴィレッジ」に宿泊しながら強化合宿に参加していました。

この環境から、ある早朝、4人の選手(17歳~25歳)がキャリーバッグを手に姿を消します。

表向きには「体調不良による一時離脱」とされましたが、実際には、

  • 心身の限界
  • 恐怖と不安
  • そして黙認され続けるハラスメントへの抗議

という、選手たちの苦渋の決断だったのです。

1-2. 脱走後、選手が送った“涙のLINE”

合宿所を離れたあと、選手たちはそれぞれの所属クラブに連絡を入れました。

その内容は、次のようなものでした。

「JISSにいるのが苦しい」
「ここでは、もう練習ができません」
「戻れない覚悟で出てきました」

“代表選手”という立場で、しかも選考や評価が常に行われている環境。

そんな中で「出る」という選択は、単なる気まぐれではないことがよくわかります。

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2. フェアリージャパン男性トレーナーA氏のセクハラ疑惑とは

2-1. A氏とは何者?プロフィールと活動実態

報道では匿名のまま「A氏」とされていますが、以下のような情報が確認されています。

項目内容
立場日本体操協会が信頼を置いていた準専属トレーナー
担当女性選手の体のケア(マッサージ、テーピングなど)
所属外部契約者だが、JISSの合宿に定期同行
担当開始2023年頃から関与

体操協会としても信頼を置いていた存在でしたが、選手たちからは強い拒否反応が。

「あの人とは一緒に練習できない」
「触られたくない。怖い」

という声が複数あがっています。

2-2. 訴えられた“セクハラ行為”の具体的内容

選手たちが訴えたセクハラの中身は、非常に生々しく、かつ一貫しています。

行為状況
ハーフトップを無断で外すテーピング時に声かけなしで肩紐を外す
胸部への接触説明もなく胸に触れる行為があった
腰へのマッサージ選手の背中にトレーナーが乗るような体勢
股間が接触する姿勢故意と思える角度で密着する場面が多々あった

A氏は「すべて事実無根」と否定していますが、選手全員が一様に不快感と恐怖を訴えている点が重要です。

2-3. なぜ名前が出ない?報道側の“配慮とリスク”

加害が報じられているにもかかわらず、A氏の実名は公表されていません

この理由は、

  • 報道機関が「確定的な証拠がない段階での実名報道」を避けている
  • 名誉毀損リスクと訴訟への配慮

とされています。

一方で、パワハラを訴えられた村田由香里氏は実名で報道されており、「なぜA氏だけ守られているのか?」という疑問の声も少なくありません。

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3. フェアリージャパン村田由香里本部長のパワハラ疑惑

引用元:デイリー

3-1. 経歴と指導者としての立場

項目内容
名前村田由香里(むらた ゆかり)
出身兵庫県宝塚市
選手歴シドニー五輪(団体5位)、アテネ五輪(個人18位)、全日本6連覇
教育歴東京女子体育大学→日体大大学院修了
現職日本体育大学助教、フェアリージャパン強化本部長(2021年~)

まさに「新体操の申し子」とも言える実績の持ち主。

その指導に、多くの期待が寄せられていました。

3-2. でも現場では…選手たちの証言が語る実態

しかし、今回の件ではその“期待”が“プレッシャー”へと変わっていたようです。

選手からの証言には、以下のようなものがありました。

  • 「試技の直前に怒鳴られて、選手の手が震えていた」
  • 「失敗の理由も説明せず、ただ感情的に叱られる」
  • 「“ちゃんとやれ”しか言われない。技術指導がない」
  • 「当人がその場にいないかのようなふるまいで、存在を無視されるような扱いをされた」
  • 「寄り添った言葉かけがない」

これらは、日本スポーツ協会の倫理ガイドラインにも違反している可能性が高く、「精神的暴力」に該当する内容です。

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4. なぜ問題は放置された?体操協会の対応の限界

4-1. 聞き取り調査は“身内”が担当

選手たちが訴えを起こしたあと、体操協会は内部調査を行いました。

しかし、その調査を担当したのは以下の2名です。

氏名役職
水鳥寿思男子体操強化本部長(元五輪選手)
橋爪みすず日本体操協会副会長

この2人は、体操界に深く根を張る“身内”の存在。

特に橋爪副会長は、村田由香里氏と同じ協会内で長年活動しており、被害者たちからは「本当に公正な聞き取りがされるのか?」と不信の声があがりました。

4-2. 第三者機関の関与なしで信頼は得られるのか?

さらに問題だったのは、第三者機関による調査が行われていなかった点。

  • ハラスメントの通報先が内部の窓口に限られている
  • コンプライアンス委員会に報告義務があったにもかかわらず実行されず
  • トレーナーA氏の再登用や処分についての情報公開も曖昧

つまり、「被害者は声を上げたが、加害が是正されるかどうかは不明」という状況なのです。

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5. スポーツ界に残る“指導は厳しくあるべき”という呪縛

5-1. 世論の反応:「まだこんな世界だったのか」

Yahoo!ニュースのコメント欄、SNS、ブログには、多くの声が寄せられています。

「これ、時代錯誤すぎてドン引きした」
「フェアリージャパンって、あの美しい演技の裏で地獄だったの?」
「選手が感じた時点で、それはもうハラスメントでしょ」

とくに多かったのが、「指導」と「支配」の線引きが曖昧になっているという指摘。

5-2. 「強くなるために我慢」はもう古い

選手が耐え、泣いて、傷つくことで成長する。

そんな“根性論”がいまだに残っている現場があるのは事実です。

でも、それって本当に「成長」と呼べるのでしょうか?

本来、スポーツは「人間的成長」と「競技力向上」を両立させるもの。

片方が崩れたら、もうそれは「競技」ではなく「搾取」ですよね。

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6. フェアリージャパン再生のために必要なこと【提案】

ここからは筆者の視点で、今後フェアリージャパン、そしてスポーツ界全体が目指すべき改革を提案します。

6-1. 提言①:外部機関による定期調査の導入

内輪の調査は、被害者にとって“二次被害”になりかねません。

  • 毎年、第三者委員会による聞き取り実施
  • 匿名でも提出できるアンケート形式の導入
  • トレーナー・コーチにも定期的にモニタリング義務を課す

これにより、選手が「安心して話せる環境」がようやく整います。

6-2. 提言②:トレーナー&指導者の再教育制度

資格や過去の実績だけで、選手の身体と心を預かる立場になるのは危険です。

  • トレーナーにも倫理研修・ハラスメント研修を義務化
  • 指導者ライセンスの定期更新制を導入
  • 指導中の様子を第三者が観察・報告できる制度

これにより、「指導者の常識」をアップデートしていく必要があります。

6-3. 提言③:選手が“主役”でいられる環境作り

すべての制度、取り組みは、「選手のため」にあるべきです。

  • 「言い出す選手=わがまま」という空気を一掃
  • フィードバック文化の浸透(選手⇔指導者)
  • メンタルケア専門スタッフの常駐

その場が「強くなる」ためだけでなく、「生きていてよかった」と思える空間であってほしい。それがスポーツの本来の姿です。

7. まとめ:フェアリージャパンのボイコット事件を教訓に

フェアリージャパンの問題は、個人のスキャンダルではなく、組織の在り方を問う出来事です。

項目内容
セクハラ問題トレーナーA氏が選手の身体に不適切な接触
パワハラ問題村田由香里氏の厳しすぎる指導が精神的圧力に
ボイコット事件4人の代表選手が合宿を離脱、理由は“限界”
協会の対応調査は“身内”主導。透明性や再発防止策が不十分
必要な改革第三者機関・再教育・選手主導の組織づくり

声を上げたあの4人がいたからこそ、私たちはこの問題を知ることができました。
そして今、変わるべきは“選手”ではなく“環境”のほうです。

彼女たちの行動が、未来のフェアリージャパンを、そしてスポーツ界全体をもっと優しい場所に変えていく。

その第一歩として、今日この問題を“正しく知る”ことから始めてみませんか?

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