バルセロナとの親善試合が突如中止――この異常事態の裏に名前が挙がったのがヤスダグループです。
イベントの主管企業でありながら、資金未払い疑惑や虚偽書類の指摘まで浮上し、怪しいとの声が広がっています。では、この騒動の真相とは何だったのでしょうか?
この記事では、
- ヤスダグループが関与したバルセロナ戦中止の全容
- 資金トラブルの発端と韓国プロモーターの告発内容
- 楽天や海外クラブとの関係性への影響
- 怪しいと言われる背景と今後の展望
について、具体的な証言や事実をもとに深掘りしています。
スポーツ×ビジネスの裏側を知りたい方にこそ読んでいただきたい内容です。
1 ヤスダグループは怪しいのか?バルサ戦中止の真相まとめ
引用元:https://www.realsociedad.eus
ヴィッセル神戸とFCバルセロナの夢の一戦――「ヴィッセル神戸30周年記念チャリティーマッチ」が突然中止になったというニュース、衝撃でしたよね。
あの一報から、主催に関わっていた「ヤスダグループ」が一気に注目を浴びました。
「ヤスダグループって何者?」「本当に怪しいの?」なんて声がネットでも飛び交っていて、まさに炎上状態。
まず押さえておきたいのは、試合中止の理由。
公式には「主催者側の重大な契約違反」が原因とされています。
ただ、ちょっとややこしいのが、実際の“プロモーター”(興行主)は韓国企業の「D-DRIVE社」だったという点。
ヤスダグループは、その日本側の「主管」だったんですね。
でも、このヤスダグループが、興行に必要な資金を期限までに用意できなかったとされていて、D-DRIVE社が公に「送金されていない」と発表するに至った、という流れなんです。
では本当に、ヤスダグループは資金を用意できなかったのか?
さらに驚きの展開があったんです…。
1-1 韓国プロモーターが語る“送金ゼロ”の衝撃
こう断言したのは、今回のイベントのプロモーターを務めたD-DRIVE社。
つまりバルセロナと直接契約し、イベントの主催運営を担っていた韓国側の会社です。
彼らによると、本来であれば日本側の主管であるヤスダグループが、開催費用の一部、特にバルセロナへの支払いを期日までに完了するはずだったそうなんですが――結果は「1円も送金されていない」という爆弾発言。
しかもこの件、単なる送金ミスとか、資金の手続き遅れとかじゃないんです。
D-DRIVE社は、ヤスダグループ側が「送金は済んでいる」と何度も伝えてきたうえに、どうやら“送金した証拠書類”まで提示していたらしいのですが、その書類が無効、つまり偽物だった可能性があると訴えています。
いわば、「払ったよ」「いや、全然届いてませんけど?」という泥仕合。
しかも、D-DRIVE社は音声データもあると主張していて、これが本当なら、かなり信ぴょう性が高いんですよね。
お金が絡む話って、やっぱり一番シビア。
でもこのケース、どうやら資金そのものが用意されていなかったか、または用意されていたけど送られなかったか…いずれにしても大きなトラブルです。
1-2 ヤスダグループCEOの発言と“虚偽書類”疑惑とは
ここで登場するのが、ヤスダグループの代表、安田慶祐さん。
ところが、D-DRIVE社からは「その発言は虚偽だった」と強く指摘されています。
さらに驚きなのが、「送金済み」として提示された書類の信頼性。
D-DRIVE社側はこの書類を検証し、「有効性が確認できない」「形式的にも正規の送金証明ではない」と指摘。
つまり、送金されていないのに、あたかも済ませたように見せかけるための“演出”だったんじゃないかとまで言われているわけです。
もしこれが事実なら、単なる資金不足の問題では済まされませんよね。
イベント中止だけでなく、ビジネスとしての信頼そのものが揺らぎます。
でもここで一つ考えておきたいのは、安田氏自身がメディアに直接釈明していない点。
SNSでも公式声明は今のところ出ていないようで、誤解なのか、意図的な偽装だったのか、その真相はまだ霧の中。
2 ヤスダグループってどんな会社?意外な正体とは
引用元:https://web.ultra-soccer.jp
ここまで話題になっているヤスダグループ。
でも、名前を初めて聞いたという人も多かったんじゃないでしょうか?
実はこの会社、設立されたのは2023年10月と、まだまだ“新星”ともいえる若い企業なんです。
とくに注目されたのが、海外サッカークラブとの連携。
スペインの「レアル・ソシエダ」や、フランスの「スタッド・ランス」との親善試合を日本に誘致するなど、目立った実績を積み上げていたんですね。
ただ、その裏側はどうだったのか…。
資本金は1,000万円、オフィスは東京都港区六本木。
立地は華やかだけど、実際の運営体制や財務基盤は、ビッグイベントを支えるにはちょっと心許なかったのかもしれません。
ヤスダグループ会社プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社ヤスダグループ |
| 設立 | 2023年10月1日 |
| 所在地 | 東京都港区六本木7-21-24 |
| 代表者 | 安田 慶祐(CEO) |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 主な事業 | スポーツイベント企画・アカデミー運営・エンタメ事業 |
なるほど、名前からは想像できなかった人も多いかもしれませんが、サッカー界ではすでに顔を出し始めていた企業だったというわけです。
2-1 設立は2023年!わずか1年足らずで欧州クラブと連携
設立からたった1年未満の企業が、欧州の有名クラブとタッグを組んで日本での試合を仕掛けていたって、ちょっと信じられない展開ですよね。
もちろん、こうしたクラブとのマッチメイクは、経験と信頼がものを言う世界。
ヤスダグループがここまで急成長できた背景には、人脈や海外とのつながりがあったと考えられます。
でも、スピード成長にはリスクも伴うもの。
今回のように、内部体制や資金管理が追いついていなければ、外から見たら「急に出てきて消えた会社」なんて言われても仕方がない…。
2-2 ビジョンは立派、実態は?スポーツ×教育×エンタメの野望
ヤスダグループが掲げるのは、「これまでにないスポーツ産業をデザインする」というキャッチーなビジョン。
サッカーアカデミーの運営から、若者向けの教育事業、さらにはスポーツと芸術を融合したエンタメ企画まで、なんとも多角的で夢のある話。
でも、実際にどこまでそれが動いていたのかは、情報が限られているんですよね。
もちろん、構想やビジョンは誰にでも描けるけれど、今回のような“現場での信頼”が崩れると、それらすべてが怪しく見えてしまう…。
大きな夢を語る企業ほど、現実の足場が重要。
ヤスダグループはそのギャップに飲み込まれてしまったのかもしれません。


3 楽天との関係は?巻き込まれたヴィッセル神戸の立場
引用元:https://www.realsociedad.eus
FCバルセロナとの試合がまさかの中止。
そのあおりを最も受けたのが、開催地でもあるヴィッセル神戸、そしてその運営母体「楽天ヴィッセル神戸株式会社」でした。
ここで「ヤスダグループと楽天ってどういう関係なの?」という疑問が浮かんできますよね。
ただし、役割の中身までは明文化されておらず、誰が何をどこまで担っていたかという部分は少し曖昧。
けれど、企画そのものはヤスダグループ主導だったという声が業界内で聞こえてきます。
楽天側としては、ヴィッセル神戸のブランド価値を上げるための特別試合だったわけです。
にもかかわらず、その試合がまさかの「未払い問題」で破綻。
もちろんこれは楽天の責任ではないとはいえ、「楽天が関与していた」この一文だけで、印象は大きく揺らぎます。
被害者であるはずの楽天が、間接的に巻き込まれる形で火の粉を浴びてしまったのは間違いありません。
3-1 共催という名の連携関係と責任の所在
この試合の主管者には、「楽天ヴィッセル神戸株式会社」と「株式会社ヤスダグループ」の2社が名を連ねていました
つまり両社が手を組んで進めていたという構図です。
ただ、「主管」といっても中身は実にさまざまで、楽天側が担っていたのはあくまで開催地の調整やクラブとしての広報面、一方で、マッチメイクや資金のやりとりを含むプロモーション全般を取り仕切っていたのがヤスダグループだったというのが通説になっています。
ポイントはここ。イベントの主導権を実質的に握っていたのがヤスダグループだった場合、楽天としては“共催”という名ばかりの立場で巻き込まれてしまったことになりますよね。
それでも、主催の名前に楽天が含まれていた以上、「責任の一端が楽天にもあるのでは?」という声がネットで上がるのも当然の流れ。
ただ実際の契約や金銭のやりとりに楽天は関与していなかった可能性が高く、表面上は「共催」であっても、責任の重さは全く別モノだったといえるのではないでしょうか。
3-2 楽天のブランドイメージへの影響は避けられたか
ヴィッセル神戸を所有し、国内外のスポーツマーケティングにも力を入れてきた楽天グループ。
今回のような国際試合の中止は、企業ブランドにとって致命的になりかねない話ですよね。
ヤスダグループとの関係が“共催”という位置づけであった以上、「楽天も何か関わっていたんじゃないか」と見る人も多かったはず。
実際、試合中止のニュースとともに「楽天」の名前も拡散され、無関係とは言い切れない形で信頼に傷がついたのは否めません。
しかも、楽天は過去にFCバルセロナの胸スポンサーを務めていたこともあり、世界的なつながりも強い企業です。
その楽天が関わっていたイベントがドタキャン――この事実だけで、スポーツ業界における日本企業の信用に傷がつくのでは…という不安すら広がりました。
もちろん、楽天自身が契約違反を起こしたわけではありません。
ただ、共催という肩書きと、ヴィッセル神戸という看板のもとで行われた企画だったからこそ、楽天のブランドに与えた影響は、見た目以上に大きかったと言えるかもしれません。
4 なぜヤスダグループに“怪しい”という声が集まるのか
引用元:ヤスダグループ
話がここまでこじれてしまった背景には、ヤスダグループそのものへの“違和感”も関係しています。
まずは、設立からわずか1年足らずの新興企業であること。
そしてその若い企業が、いきなりバルセロナという世界最高峰のクラブと絡むビッグイベントを打ち出したことに、「ちょっと急すぎない?」と感じた人も多かったようです。
さらに決定打になったのが、SNSなどで出回り始めた“証拠”の数々。
メディア対応も不十分で、ヤスダグループから明確な釈明や謝罪声明が出ていないことも、疑念に拍車をかけた一因です。
4-1 SNSで拡散された音声・告発の数々
バルセロナ戦中止の報道と同時に、SNS上では内部告発や証拠とされる情報が次々に拡散されていきました。
その中でも特に注目を集めたのが、「ヤスダグループの従業員による音声記録」の存在です。
これは、ヤスダグループのCEOが最終的に資金を送金しなかったことを認める音声データで、韓国のD-DRIVE社側がその録音データを保有していると主張しています。
この音声が表に出たわけではありませんが、関係者の証言や海外メディアの報道を通じて広まり、企業としての信頼性を大きく揺るがす結果となりました。
さらに、送金が済んでいると主張する際に提出された書類についても、「形式的に無効で送金証明として成立しない」と指摘され、実質的には“偽装”だった可能性があるとされています。
これら一連の情報はX(旧Twitter)やYouTube、まとめ系メディアを通じて瞬く間に拡散。
疑惑は瞬時に“信じがたい話”から“信じられそうな事実”へと変わっていきました。
「ヤスダグループは無効かつ偽造された書類を繰り返し提出し、韓国への送金が完了したと偽って私たちを欺きました。ヤスダグループの従業員が同グループのCEOが最終的に資金を送金しなかったことを認める音声記録を我々が保有しており、これが意図的な詐欺行為であることを明確に証明しています」とし、今後の法的措置を明言した。
引用元:Yahoo!ニュース
4-2 表には出ない舞台裏?契約構造の複雑さがカギ
この件がここまで混乱を招いた背景には、契約構造の複雑さが隠れています。
バルセロナとの契約を実際に取り交わしていたのは韓国のD-DRIVE社。
そして、そのD-DRIVE社が日本側の“パートナー”として選んだのがヤスダグループ。
そこにさらに、楽天ヴィッセル神戸が主管として名を連ねる形になっていました。
この三者構造が非常にややこしいんです。
実質的に誰が責任を持っていたのか、誰が何を決め、誰がどこまで資金を管理していたのか。
見た目には「バルサ戦中止=ヤスダグループが怪しい」と単純化されがちですが、背景には、曖昧な責任分担と情報不足が重なっていたという事実も見逃せません。
5 ヤスダグループの今後はどうなる?再起か失墜か
引用元:レアルソシエダ
バルセロナ戦の中止をきっかけに、一気に“疑惑の渦中”に立たされたヤスダグループ。
イベントの失敗だけでなく、未払い、虚偽書類、責任不明瞭――さまざまな問題が噴出したことで、その信頼は大きく揺らぎました。
とはいえ、企業としての歴史が浅いからこそ、ここから立て直せる余地もあるはず。
ゼロから出直す覚悟さえあれば、まだ道は閉ざされていないとも言えます。
では、スポーツビジネスの現場で、ヤスダグループは再び信頼を取り戻せるのでしょうか?
そして、提携していた海外クラブとの関係は、今も続いているのでしょうか?
ここからは、その未来に目を向けてみます。
5-1 スポーツビジネス界での信頼回復は可能か
スポーツビジネスの世界では、「信頼」がすべてです。
クラブチームとの契約も、スポンサーとの交渉も、ファンからの支持も、すべて信頼の上に成り立っています。
今回の件でヤスダグループが失ったのは、ただの評判だけではありません。
パートナー企業、スポンサー候補、さらにはメディア各社との距離感まで、一気に冷え込んだとみられています。
とくに、「お金の管理がルーズ」「虚偽書類でごまかした」というイメージがついてしまった今、再起するには相当な覚悟と仕切り直しが必要になるはずです。
信用を取り戻すには、まずは誠実な説明と謝罪が求められます。
ですが、2025年7月24日現在、ヤスダグループとしての公式声明は出ていません。
これは非常に大きなマイナス材料。今後、責任の所在を明確にし、情報をオープンにしていかない限り、「怪しい会社」のレッテルはそう簡単には剥がれないでしょう。
ただ、設立してからまだ1年も経っていないベンチャー企業という立場で考えれば、やり直しの余地がまったくないわけではありません。
若さを武器に、透明性のある経営へと転換できれば、スポーツ業界でのリカバリーも不可能ではないはずです。
5-2 海外クラブとの提携は継続されるのか?
バルサ戦で大きなダメージを負ったヤスダグループですが、それ以前には海外クラブとの連携実績もありました。
こうしたクラブと、日本での親善試合やアカデミー事業などを通じて関係性を築いていたのです。
しかし、今回の件が明るみに出たことで、それらの提携関係も再考を迫られている可能性が高いです。
クラブ側からすれば、日本でのビジネス展開を任せるパートナーが信頼できないとなれば、契約の見直しや凍結に踏み切るのは当然の判断。
実際、バルセロナ戦のプロモーターだったD-DRIVE社は、「日本側の責任者が資金を用意できなかった」と明言しており、その指摘が国際的にも広がれば、今後の交渉にかなり影響が出るのは避けられません。
ヤスダグループとしては、今後クラブ側との関係を維持するために、まずは過去の契約内容や金銭のやりとりについて徹底的に見直す必要があります。
そして、新たな信頼を築くには、外部監査の導入や第三者を交えた運営体制の強化が不可欠でしょう。
6 考察:これは“詐欺”なのか、それとも“ズレた夢”だったのか?
ここまでの流れを振り返っても、「ヤスダグループ=詐欺」というレッテルを即断するのは、やや早計かもしれません。
スポーツ×エンタメの未来を見据え、世界的なクラブを日本に招こうとするそのビジョンは、正直ワクワクするものでした。
問題は、それを実現するための資金力も運営力も、まだ足りていなかったという点。
もちろん、それで許されるわけではありませんが、「悪意で始めた」のか「無理をした結果」なのかで、見方は大きく変わるもの。
ここからは、その“グレーゾーン”にしっかり目を向ける必要があります。
6-1 あえて夢を追った代償?ベンチャー企業の限界とリスク
ヤスダグループは2023年に設立されたばかりの若い企業。
設立からわずか1年足らずでバルセロナ戦の主管を務めようとしたのは、正直かなりのチャレンジです。
一般的に、こうした国際マッチには、数億円単位の資金が動きます。
にもかかわらず、資本金は1,000万円。
リスクと資本のバランスがあまりにも釣り合っていません。
さらに、プロモーターのD-DRIVE社が「資金が振り込まれなかった」「虚偽の送金書類を受け取った」と主張している現状を見ると、ヤスダグループ側が「背伸びしすぎた」のは明らかです。
ベンチャーが夢を見ること自体は悪いことではありません。
でも、それを現実にするためには、資金力、経験、人脈、信頼――あらゆる要素が必要です。
足りないまま突っ走った代償が、今回の炎上といえるかもしれません。
6-2 スポーツ×ビジネスの熱狂と盲点を考える
この出来事は、スポーツとビジネスが交差する場所にある“落とし穴”を見事に浮かび上がらせました。
スポーツは感情の世界。
ファンの期待、選手の夢、スポンサーの希望――すべてが重なるからこそ、ビジネスも熱を帯びます。
でも、その熱が強すぎると、冷静な判断を失ってしまう。
今回のように、「バルサと神戸が戦う」という夢の舞台裏で、契約不履行、資金未払い、責任の押し付け合いが起きてしまうわけです。
結局、どんなに熱い理想があっても、ビジネスの基盤がしっかりしていなければ、全てが崩れる。
ヤスダグループのケースは、それを象徴する事件だったのかもしれません。
スポーツ業界全体としても、「誰が責任者か」「契約はどうなっているのか」「資金の流れはクリアか」など、今後のイベント運営におけるチェック体制が求められる時代になってきました。




