野球選手の目の下が黒く塗られているのをよく見ますがそれはなぜでしょうか?
目の下を黒く塗ることによりどんな効果があるのか気になりますよね。
ちょっといたずらをされたようなペイントでおもしろいとの声もあります。
またわざと眉毛に塗っている選手もいたり、ちょっとした話題になっていますね。
そこで本記事では、その効果や理由について調査し、その真相に迫ります。
Contents
野球選手が目の下を黒く塗る効果と?理由やその効果
野球選手が目の下を黒く塗る理由やその効果について、日本人にもよく知られた光景となっています。
しかし、本当に効果があるのでしょうか。
海外の選手たちが目の下を黒く塗る理由や、それが本当に効果的であるかどうか、詳しく見ていきましょう。
野球選手が目の下を黒く塗る効果は?アイブラックについて
プロ野球選手が目の下につけている黒いものは「アイブラック」と呼ばれています。
アイブラックには、太陽光の眩しさを防ぐ効果があります。
目の下のくぼみにたまった汗に日光が反射して、目がくらむのを防ぐ効果があります。
また、アイブラックが持つ科学的な効果として、グレア(眩しさ)を減らし、コントラスト感度(背景と対象の明るさの差を見分ける能力)を上げることが証明されています
また、アイブラックは、1960年ごろからメジャーリーガーが使用し始め、近年ではそのファッション性からも注目を浴びており、日本の選手も使用しています。
日本人には効果がないって本当?
メジャーリーガーが使用し始めたアイブラックですが、日本人には効果がないという説もあります。
アイブラックには、太陽光を反射させないようにする効果があるため、白人の肌には効果があるとされていますが、黒人やアジア人の肌には効果がないとされています。
しかし、同じ日本人でも肌の色は人それぞれですので、効果には個人差があるように思えます。
以上のように、アイブラックには太陽光の眩しさを防ぐ効果がありますが、日本人には効果がないという説もあるようです。
野球選手が目の下を黒く塗る効果は?ナイターやドームで塗る理由
いしりょのアイブラック、野性的🦁 pic.twitter.com/HssxAXCYHg
— 沼崎 (@ma_yo_inaku) March 14, 2023
野球のデイゲームなどでアイブラックをつけているのはわかりましたが、ナイターやドームでもつけているのを見かけます。
その理由について解説していきます。
ナイターでの目の下の黒塗り、その真相とは?
野球選手が目の下を黒く塗る理由は、太陽光を反射させないようにするためということは分かりました。
でも、ナイターやドーム球場でも目の下を黒く塗っている選手がいますよね。
なぜでしょうか。
実は、太陽光だけでなく、スタジアムの照明下でも目の下で反射した光で両眼のコントラスト感覚が鈍り、空中のボールが背景に溶け込んで見えにくくなってしまいます。
ナイターやドーム球場ってどれくらい明るいの?
では、ナイターやドーム球場ってどれくらい明るいのでしょうか。
野球場でナイターの試合を見たことがありますか?
夜になってもプレイヤーやボールがはっきり見えるのは、ナイター照明のおかげです。
でも、実はナイター照明は太陽光に比べてかなり暗いんです。
ナイター照明の明るさは、ルクスという単位で表されます。
ルクスは、ある面積に照射される光の量を示す指標です。
晴天の真昼12時の太陽光は約100 000 ルクスですが、曇天の場合は約30 000 ルクスになります。
一方、野球場のナイター照明は内野では2000 ルクス以上、外野では1000 ルクス以上が基準となっています。
ナイターやドーム球場は太陽光よりも暗いのでアイブラックは必要ないように思えます。
しかし、実はドーム球場でもアイブラックは有効なんです。
その理由は、ドーム球場の照明が眩しいからです。
ドーム球場の照明は眩しすぎる?
近年、消費電力の少なさや操作性のしやすさなどから球場の照明にLEDが使われることが多くなりました。
しかし、選手からはLED照明が眩しすぎるという声も聞かれます。
そこで、ドーム球場でもアイブラックを付けることで照明の眩しさを和らげて視界を確保する選手が増えてきたんです。
ドーム球場でナイターでもアイブラックは実際にプレーに役立っているんですね。
野球選手が目の下を黒く塗る効果は?ルーティンにも
最近の選手は
ナイターでも
アイブラックしている彫りの深い
欧米人なら分かるが
彫りの浅いアジア人に
効果は有るのかなぁ pic.twitter.com/3hJ8fM3d6y— ⛩🙌🎌bigdaddy🎌🙌⛩ (@bigdadd35311532) March 11, 2023
アイブラックには、太陽光の眩しさを防ぐ効果があることが分かりました。
でも、実はそれ以外の理由でアイブラックを付けている選手もいるそうです。
その理由はというと、アイブラックを付けることで気合を入れたり、練習中と同じ状況を再現し気持ちを落ち着けるためのルーティン化を目的にしているみたいです。
野球選手のルーティンとしての黒塗り
一般的にルーティンには以下のようなメリットがあると言われています。
・緊張やプレッシャーを和らげる
・自信や安心感を高める
・集中力や気持ちを切り替える
・習慣化してパフォーマンスを安定させる
野球選手たちは目を守り、かつ、パフォーマンスを向上させるための効果を期待してアイブラックを着用しているんですね。
野球選手が目の下を黒く塗る効果は?・まとめ
・野球選手が目の下を黒く塗るアイブラックには、太陽光の眩しさを防ぐ効果がある。
・日本人には効果があるかどうかは疑問視されている。
・ナイターやドームなどでの試合でも、照明がまぶしいため、目の下に黒色を塗ることで反射光を軽減し、目を守ることができる。
・目の下を黒く塗ることがルーティンの一部になっている選手もなかにはいる。
ドーム球場でナイターでもアイブラックを着用する選手はオシャレではなく、実際にプレーに役立っているんですね。
次回野球観戦するときは、アイブラック着用選手に注目してみましょう。