「リップロールが長く続かない!上手くできない!」とボイストレーニングのたび悩まれている方は結構多いのではないでしょうか?先生が教えるようにやっているつもりなのに出来ないことに、ストレスを感じてしまいますよね。
リップロールを続けるために重要なのは息の出し方です。腹式呼吸がうまくできていれば唇は震え続けます。
ここではリップロールの正しいやり方とコツをアドバイスするとともに、リップロールを練習することであなたの歌唱力がどのようにアップしていくのかをお伝えします。
Contents
リップロールが続かない理由
リップロールが続かない理由としてあげられるのは次の4つです。
・息を一気に出し過ぎる。(圧力が強すぎる)
・顔の筋肉、口角が下がっている。
・首回りや口周りが緊張している。
・唇が乾燥している
リップロールをするとき、唇を震わそうと息を一気に力強く出してしまうと、息が続かないのでブルブル震わせ続けることができません。
そして日本人に多いのですが、日本語は表情筋をあまり動かすことがないので、顔の筋肉がこわばってしまってうまくできないことがあります。また表情筋が衰え口角が下がることでリップロールがやりにくくなります。
また、一生懸命になりすぎて首回りや、口周りが緊張して硬くなり唇を震わすことができない場合があります。そして唇が乾燥していることで滑りが悪くできないこともあります。
何事も緊張して硬くなっていてはうまくできないように、リップロールもリラックスして行うことが必要です。
正しいやり方とコツ
まずはこちらの動画をご覧ください。
正しいやり方
・はじめに口の周りの筋肉を手で上下させたり回したりしてほぐしましょう。
・唇は軽くとじ、歯は軽く話しておきます。
・腹式呼吸で息を一定の量で細く吐き出しブルルと鳴らしましょう。
続かない場合
・唇を滑りやすく唾液などで潤す。
・短くてもいいので息をお腹から丁寧に一定の強さで出して唇を震わせましょう。それを単発でいいので何度も鳴らして感覚をつかみましょう。
・指で口角をあげたり横に引っ張ったり、アヒル口にしてみたりしてブルブルさせやすい形を見つけましょう。
長く続けるコツ
・息の排出量を一定に保つように丁寧に出していきます。
・腹式呼吸は足の付け根の筋肉から力を上に向かって入れていき、腹筋で横隔膜をあげるように息を出していきます。
・力まないようにとにかくリラックスを心がけましょう。
リップロールの4つの効果
リップロールは歌唱力をアップさせるのにとても効果的な練習方法です。その効果をご紹介していきます。
音程を安定させる効果
リップロールで声が出しやすくなることで、狙った音程に合わせやすくなるという効果があります。自分が思う音よりも少し低めに(フラット)ずれてしまう原因は運動機能の未発達から起こることだそうです。その悩みを解決してくれるのが、リップロールでのトレーニングです。
表情筋や首、唇のリラックス
リップロールをすることで表情筋や首、唇の筋肉や身体のリラックスにも効果的です。そのことにより、声をのびのびと出すことができ歌のパフォーマンスが上がります。
横隔膜が鍛えられる
リップロールをするときには、常に一定の空気の量を排出することが必要になるため腹式呼吸で横隔膜を使って調節しなければいけません。そのことにより横隔膜が鍛えられ歌う時にスムーズな息の排出ができて張りのある声が出せるようになります。
地声と裏声を自然にチェンジできるようになる
リップロールで地声と裏声の境目がスムーズにチェンジすることができるようになります。リップロールをする時の音圧が裏声と同じなので、リップロールで裏声と地声のチェンジを練習することで自然な変換が習得できます。
まとめ
・リップロールが続かないのは息を一度に出し過ぎる
・リップロールが続かないのは表情筋の硬さも原因
・長く続けるコツは息を一定の量で丁寧に吐いてブルルと鳴らす
・リップロールのトレーニングは歌唱力アップの秘訣
ボイストレーニングで正しい発声を身につける為にはリップロールはとても効果的な練習方法です。最近ではとてもポピュラーになってきました。それだけ歌う為に必要なものが得られるトレーニングなんですね。