数の子はおせちに欠かせない品のひとつですが、数の子は塩漬けのものが多く、調理しやすいように「塩抜き」をしなければ食べれません。
けれどこの塩抜きは意外と難しく失敗して「塩抜きしたのにまだ塩辛い」など高価な食材なのに失敗してしまい困っているかたも多いのではないでしょうか?
この記事では数の子の塩抜きの失敗の中でも「塩抜きしたのにまだ塩辛い」とお悩みの方に向けて原因や対処方法、アレンジレシピをご紹介していきます。
Contents
数の子の塩抜きに失敗!塩辛い時の原因
数の子の塩抜きをしたのにまだ塩辛いのはなぜでしょうか?
その原因をみていきましょう。
塩水の交換をしなかった
数の子を塩抜きするときは塩水につけておきますが、長時間塩水に数の子をつけたままにしておくと塩辛い場合があります。
それは浸透圧によるものです。
塩水に数の子をつけておくと数の子から塩分が塩水に出てきます。
そして塩水と数の子の塩分濃度が同じになると、それ以上数の子から塩気がぬけず塩辛いままになってしまいます。
なのでずっと同じ塩水につけたままにして放置しておくとちょうどいい塩加減にならず、塩辛い数の子になってしまいます。
塩抜きの塩水は適度に交換が必要です。
真水に塩抜きした
塩抜きするときは真水につけたり流水で洗ったりすれば早く塩抜きできそうに思えますよね。
様々な塩抜き方法があり、食べるのに問題ないと感じる方は真水で塩抜きされる場合もあるようです。
それぞれの家庭にあった味加減で良いと思いますが、真水では失敗しやすいです。
真水で塩抜きすると表面の塩気はとれますが、中は塩辛いままとなり食べたときには塩辛い数の子になってしまいます。
味見せずに味付けをしてしまった
塩抜きの加減は塩漬け数の子にもよるので、時間を目安として味見をすることを忘れずにしないと「思ったより塩辛かった」という場合があります。
水を変える時に味見してつける時間を調整していきましょう。
数の子の塩抜きに失敗して塩辛い時の対処方法
次に数の子の塩抜きに失敗してしまった時にはどうしたらよいのでしょうか?
対処方法をみていきましょう。
もう一度塩抜きする
まだ味付け前であればもう一度塩水を作って塩抜きしましょう。今度は塩水につけすぎないように気を付けましょう。
これは味付け後の数の子でも使える方法です。
つけすぎると苦みが出てしまうので注意しましょう。
塩辛いまま料理に活かす
塩辛い場合は他の食材と混ぜれば塩辛さがアクセントとなったり、塩辛さが生きてくる料理もあると思います。
再度塩抜きが面倒を思われる方は料理に活用しましょう。
この後アレンジレシピもご紹介します。
数の子の塩抜きに失敗しないやり方
数の子の塩抜きを失敗なく済ませたいですよね。
それでは基本の数の子の塩抜き方法をご紹介していきます。
塩水につけて塩抜きする時、浸け時間が教える方によって短かったり、長かったりします。ここではあまり長い時間つけない方法をご紹介しておきます。
基本の数の子の塩抜き方法
1.水1000mlに対して塩小さじ1杯を入れて塩水を作り、数の子をつけます。(薄皮はつけたま まいれます)
2.3時間たったら水を変え、先ほどと同じ塩水を作りまた3時間数の子を浸けます。
3.数の子の端を少しとり味見をします。
4.少し塩味を感じるようになったら塩抜きは終了です。
5.まだ塩辛いと思われたら再度同じ塩水を作り浸けます。塩を抜きすぎないように味見をしながら好みの塩加減にしていきましょう。
6.薄皮をすじ目にそってそっと剥がしていきましょう。
数の子の塩抜きに失敗!塩辛い時のアレンジレシピ
数の子が塩辛い時だけでなく、少し違った食べ方をしたいときにも是非ご活用ください。
数の子マヨサラダ
材料 (4人分)
- 数の子(調味済みのもの)・・・1本
- アボカド・・・1/4個
- じゃがいも・・・1/2個
- カニカマ(蟹のむき身や海老等でも可)・・・20g
- 塩・・・少々
- レモン果汁・・・少々
- マヨネーズ・・・小さじ2
- さいの目に切ったジャガイモを下茹でしてざるにあげ水気を切っておきます。
- 数の子を半分に切り分け、片方はさいの目、もう片方は細かく刻みます。
- アボカドをさいの目に切り、カニカマも小さくカットします。
- さいの目に切ったものとカニカマをボウルに合わせ、塩とレモン汁で和えます。
- 4.にマヨネーズを混ぜ合わせます。
- 器に盛り浸け細かく刻んだ数の子を散らしたら出来上がりです。
数の子の粕漬け
- 数の子(醤油漬け)・・・150g
- 酒粕・・・50g
- 西京味噌・・・60g
- ワサビ・・・10g
- 酒粕、味噌、ワサビを混ぜ合わせる。
- 数の子を食べやすくちぎり、1.と混ぜて出来上がり。
- お好みで海苔で巻いて食べてもおいしい。
数の子の白和え
- 数の子(塩抜き後)・・・2本(約40g)
- 豆腐・・・1/4丁
- 水菜・・・1株(約25g)
- マヨネーズ・・・大さじ1/2
- 薄口しょうゆ・・・大さじ1/2
- ワサビ・・・小さじ1/2
- 豆腐をキッチンペーパーで水切りをする(しっかりとする必要はなし)
- 数の子は2~3㎝に切り、水菜は4~5㎝にそれぞれ切る。
- ボウルに1.の豆腐、調味料を入れてつぶし混ぜる。味をみて塩味が足りないようなら少し塩を足す。
- 2.の数の子、水菜を入れて和えれば出来上がり。
まとめ・数の子の塩抜きに失敗!塩辛い時の対処方法
・塩抜きの塩水は放置せずに取り換える
・塩水を変える時に味見をする
・塩気を抜きすぎると苦みが出る
おせちに欠かせない数の子ですが下準備に手間がかかります。けれど手をかければそれだけ美味しくなりますので基本の塩抜きをやっていきましょう。