中国BL作家一斉摘発記事のサムネ漫画は何の作品?猫耳キャラの正体は?

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中国でBL作家が一斉に摘発されたというニュースが大きな注目を集めています。

その背景には、単なる法律違反だけでなく、価値観の衝突や社会的メッセージが複雑に絡んでいます。

さらに、報道に使われた“猫耳ファラオ風”のサムネイルキャラがネット上で話題となり、「何の作品なのか」と注目が集中しています。

この記事では:

  • 中国当局によるBL作家200人超摘発の背景と理由
  • 台湾発の投稿サイト「海棠文学城」が標的となった理由
  • サムネイルに登場する猫耳キャラの正体と出典説
  • 日本と中国におけるBL表現の違いと文化的対比
  • 表現の自由と社会統制の境界線についての考察

中国とBL作家を取り巻く現状から、創作と社会の関係性を読み解きます。

目次
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1. 【2025年】中国BL作家が一斉摘発!なにが起きたの?

引用元:東京新聞

中国で、BL(ボーイズラブ)作品を書いていた作家たちが、ある日突然一斉に摘発されるという衝撃のニュースが飛び込んできました。

しかもその数、200人以上。

これは「ちょっと大げさな話でしょ?」なんて片付けられない規模です。

今回の摘発は、中国の甘粛省蘭州市の警察が主導していて、対象となったのは台湾の人気投稿サイト「海棠文学城」にBL小説を投稿していた中国人作家たち。

彼女たちの多くは女子大生や若い女性だったそうで、作品の内容は基本的に男性同士の恋愛、いわゆる“腐文化”ど真ん中。

中国政府は、このBLジャンルを「わいせつ物の頒布」と見なして摘発に踏み切ったわけですが、その背景にはもっと複雑な思惑があるんです。

この一件、単なる表現規制にとどまりません。

1-1. 逮捕されたのは200人超!中国当局の動きとは?

2025年に入ってから、中国国内の各地でBL作家が警察に呼び出されるケースが相次いでいます。

その総数はなんと200人超。

しかも、単なる注意ではなく、一部は実際に拘束されているというから穏やかじゃありません。

中国は長らくインターネットやメディアの検閲が厳しい国ですが、ここまで大規模な“摘発ラッシュ”は異例。

報道によると、作家たちは「わいせつ物を制作・頒布した疑い」で捜査を受けており、摘発された作品の内容や収益性にかかわらず、広範囲に対象が拡大されています。

それにしても収益の実態が驚きで、多くの作家はほんの数千元(日本円で数千円〜数万円)程度しか得ていなかったという話も。

犯罪というより、趣味の延長だったという見方が現地では強いようです。

1-2. 投稿先は台湾「海棠文学城」——人気サイトが標的に

この一連の摘発でキーポイントとなったのが、投稿先の「海棠文学城(かいとうぶんがくじょう)」。

これは台湾を拠点とする18禁の女性向けオンライン小説サイトで、中国本土でもファンの多い人気サービスです。

中でもBLカテゴリは圧倒的な人気を誇り、ユーザーは匿名で作品を発表できる仕組み。

商業化されたプロ作家ではなく、趣味で執筆していた学生や会社員も数多く活動していました。

しかし、その“匿名性”と“官製ルールとの摩擦”が今回の摘発の引き金に。

中国政府にとって、台湾発のプラットフォームで無規制にBLが拡がっている状況は、いわば「野放しの萌えゾーン」。

監視強化のターゲットにされたのも無理はないのかもしれません。

1-3. 何が問題視された?中国政府の“価値観”とのズレ

中国政府がBL作品を「わいせつ」と見なすのには、もう少し根が深い理由があります。

それは「若者の価値観の変化」そのもの。

近年、中国では結婚や出産を望まない若者が増えていて、政府としてはこの“少子化まっしぐら”な傾向に強い危機感を持っています。

BLやフェミニズム、ジェンダー表現に寛容なコンテンツは、そうした“保守的価値観の崩壊”を助長するものとして睨まれているんです。

1月には「性的描写・違法出版物の一掃」に関する会議も開かれ、BLを含むサブカルチャーは完全に“監視対象”に。

BLが単なる恋愛ジャンルとして楽しめない、そんな空気が広がっているのが今の中国です。

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2. ニュース記事サムネの猫耳ファラオは誰?何の作品?

この摘発ニュースが報じられるやいなや、SNSでひときわ盛り上がったのがニュース記事に使われたサムネ画像に映ったBLキャラの話題。

「あの猫耳ファラオっぽい2人、誰!?」「めっちゃ気になる!!」という声が次々と投稿され、ニュースよりサムネがバズるという珍事に。

ニュースの中で使われたサムネは、アラビアン風の衣装をまとった2人の男性キャラ。

片方には猫耳っぽい装飾までついていて、いかにも“ケモ耳萌え”なビジュアルです。

これが、なんとも言えない色気とインパクトで目を惹きました。

でも、そのキャラの正体は…実はニュース本文には一切記載なし。

誰が描いたの?どんな作品?気になるけど、情報がない!という状態が読者の好奇心を一気に加速させたんです。

2-1. ユーザーの反応:「あのキャラが気になる…」「どこの作品?」

X(旧Twitter)上では、ニュースをシェアしたユーザーから「サムネのキャラ、めっちゃタイプなんだけど!?」「何の作品か教えて〜!」といった反応が殺到。

なかには「この作品、私の推しCP…なぜここで知名度アップしてるの(泣)」という切ない声も。

特に注目されたのが、以下のような投稿:

アカウントコメント(一部抜粋)
@rikuiti6june「記事サムネの中華BLのイラストだと思うんだけど、めっっっっちゃいいな……」
@omo_05「そしてサムネのイラストがめちゃくちゃ気になる…ww」
@kakitubataaki「サムネの漫画、私の好きなやつ…😂そんな広まり方しないで…」

明らかにニュースの内容より“誰の絵か”の方が注目されていたのが、この一件の面白いところです。

2-2. 猫耳×ファラオ風キャラの正体は?原作情報を追ってみた

ではこのサムネに使われた猫耳ファラオ風の2人、どこから来たキャラなんでしょうか?

SNSやファンの投稿をもとに調べてみたところ、有力候補として挙がっているのが——

**「再见,我的国王(さようなら、ぼくの王)」**という作品です。

これは中華圏のBL小説で、日本語タイトルは『さよならまたね僕の王』とも言われています。

作品の特徴としては、異国情緒あふれる舞台設定と、身分差をテーマにした濃厚なドラマ。

そしてそのビジュアル……そう、猫耳っぽい飾りと王族風衣装のキャラが出てくるんですよ。

もちろん、公式に“ニュース記事のサムネと同一作品”と認定されたわけではありませんが、ファンの中では「絵柄も設定も一致してる!」とかなり確信に近い声が広がっています。

2-3. 「再见,我的国王」=『さよならまたね僕の王』説を検証!

https://twitter.com/bboy_editor/status/1895383438057677307

この説を深掘りすると、「再见,我的国王」は中国のBL界隈ではかなり有名な作品で、既に日本語翻訳版も存在しているとのこと。

翻訳名は『さよならまたね僕の王』。

ファンタジー×王政×身分差という王道構成に、繊細な恋愛模様が加わった隠れた名作です。

サムネのビジュアルと一致しているとされる猫耳ファラオ風キャラは、おそらくこの物語の主要カップル。

引用元:amiami

ファンからは「いや、あのキャラたちが摘発ニュースのアイキャッチって…やめて(泣)」という反応もチラホラ。

今のところ、ニュースメディア側から正式に「この作品です」と明言されてはいませんが、ネットの総合判断としては「高確率で『再见,我的国王』説が濃厚」と言ってもいいでしょう。

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3. 【なぜ?】BLが中国でここまで厳しく取り締まられる理由

https://twitter.com/pBzwJqrHEx46495/status/1876200021244489789

BL小説の投稿が罪になる。

そんな状況が、今まさに中国で現実のものになっています。

200人を超える作家が摘発され、一部は拘束。

しかも罪状は「わいせつ物の頒布」。

まるで20年前の話かと思うような厳格さですが、中国当局にはそれだけの“切迫感”があるようです。

では、なぜBLがここまで標的になるのでしょうか?

ここからは、摘発の裏にある政府の論理と価値観のギャップに深く切り込んでいきます。

3-1. 習近平政権と“性的描写・不法出版物”対策の強化

きっかけは、2025年1月に北京で開かれた「性的描写・違法出版物一掃工作会議」。

中国政府が主導するこの会議では、「大衆の反響が大きい問題に焦点を当てる」と明言され、取り締まりの方向性が大きく強化されました。

この流れで直撃を受けたのが、海棠文学城にBL作品を投稿していた若手作家たち。

海棠は台湾のプラットフォームで、中国当局の直接統制が及びにくい場所。

まさに、政府からすれば“無法地帯”に映っていたのかもしれません。

そして、当局はその投稿行為を「わいせつ物頒布」と判断。

ここで重要なのは、描かれていたのが同性愛である点。

性描写の有無というより、「男性同士の恋愛」自体が規範外のものとされ、規制対象として認定された可能性があります。

3-2. 若者の「結婚しない・産まない」が問題視される背景

今回の摘発には、もうひとつの政府の本音が見え隠れしています。

それが、「社会的価値観の崩壊」への危機感です。

中国は今、少子高齢化が深刻です。

特に都市部では、若者が結婚や出産を避ける傾向が顕著で、政府はこの“非婚・非出産”ムードをかなり問題視しています。

そんな中で、BLのように“男女の枠を超えた関係性”が人気を集めるコンテンツは、まさに“価値観を揺るがす存在”と映るわけです。

つまり、今回の規制は「性表現」よりも「生き方そのもの」を巡る政府と若者の価値観の衝突。

BLがその象徴にされてしまったわけです。

3-3. BLと社会秩序の関係?中国の文化規制の真意に迫る

文化の中で“男同士の愛”を描くジャンルが、なぜここまで警戒されるのか。

そこには、中国政府の掲げる“社会秩序の維持”という絶対命題が横たわっています。

国家としての「健全な家庭観」「労働力再生産」「伝統的価値観」。

この3本柱にそぐわないカルチャーは、たとえフィクションであっても“許されない”というわけです。

BL作品が、直接的に国家体制を揺るがすわけではありません。

でも、女性たちが自由に物語を創り、恋愛の枠組みすら飛び越えて表現することが、国家の“正しさ”にとっては脅威なのかもしれません。

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4. 【独自視点】日本と中国のBL事情の違いとは?“表現の自由”を考える

同じアジア圏でも、日本と中国ではBLを取り巻く空気がまったく違います。

なぜ日本では“腐女子文化”がここまで発展していて、中国では取り締まりの対象になってしまうのか。

ここからは、その背景と構造の違いをひもといていきましょう。

4-1. 日本はBLに“寛容”?オタク文化の懐の深さ

日本では、BLはすでに“ジャンル”を超えて“文化”になっています。

コミケの同人誌から、アニメ・ドラマCD・商業誌まで、その裾野はとにかく広い。

腐女子・腐男子という言葉も一般的になり、メディアにも頻繁に登場するようになりました。

この広がりを支えているのが、表現の自由に対する社会の理解です。

もちろん日本にも“わいせつ図画規制”はありますが、それでもBLというジャンルそのものが公然と否定されることはほとんどありません。

「何を萌えるかは個人の自由」——そんな空気感が、日本ではかなり深く根付いています。

4-2. 亡命する中国腐女子?創作を守る場所の選択

中国のBL界隈では、こうした取り締まりを恐れて「創作の亡命」が現実の選択肢になりつつあります。

どういうことかというと、Weiboや海棠といった中国系SNSや投稿サイトから、日本のPixivやTwitterへ“表現の避難”が行われているのです。

これは単なるサービスの移動ではなく、「この国では描けないから、表現の場を移す」という行動。

同人誌を海外で印刷するケースや、日本語で活動を始める中国人クリエイターも増えています。

国家の枠組みが“創作の自由”を制限する現実に、海外へと目を向けざるを得ない。

そんな時代が、静かに進行しています。

4-3. 表現規制と多様性:国によってこんなに違う!

一言で言えば、「何を規制し、何を許容するか」は国によって大きく異なります。

そしてその違いが、創作やファン文化に大きな影響を与えているのが現状です。

日本は表現に対して比較的寛容な社会。

一方の中国では、“個人の自由”よりも“社会の統制”が優先されやすい仕組みになっています。

BLというジャンルが、その価値観の対立を照らし出す鏡になっている。

だからこそ、単なる“趣味”としてではなく、社会と文化の境界線をめぐる問いとしてBLを考える時代が来ているのかもしれません。

5. 【まとめ】猫耳キャラが教えてくれた「萌えと社会問題」の深いつながり

ニュースのサムネひとつで、こんなにも多くの人が心を動かされた。

猫耳ファラオのキャラが象徴していたのは、単なる“カッコよさ”ではありません。

そこには、創作の自由と、それを縛る現実の壁が透けて見えていたのです。

5-1. なぜ“サムネ”だけで話題になるのか?

それは、ビジュアルが強烈だったから。

ただの萌えキャラではなく、「どこかの誰かが大切に描いた作品」であることが伝わってくる絵でした。

それが、表現の場を奪われたBL作家たちの現状と重なって、見る人の心に引っかかったのだと思います。

5-2. 作品を知りたいという気持ちと、創作が潰される現実

「あのキャラ、どの作品?もっと知りたい!」という純粋な好奇心の一方で、作者はもしかしたら拘束されているかもしれない——そんな現実が同時に存在している。

創作を楽しむ自由と、それを規制する国家との間には、こんなにも深いギャップがあるんです。

5-3. BLをめぐる世界の温度差と今後の行方

この一件は、単なる“中国の規制”で終わる話ではありません。

SNSが世界をつなぎ、国を越えて作品が広がる時代に、どこで何を書くか、誰に向けて届けるかは、ますます重要なテーマになっていくはずです。

萌えと規制、創作と社会。BLというジャンルは、これからも私たちにたくさんのことを問いかけてくるでしょう。

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