突然の訃報に、俳優・亀山忍の名前を思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
テレビで見かけた記憶があるけれど、いつの間にか姿を消していた──その背景には、腎臓がんによる長い闘病生活がありました。
この記事では、
- 亀山忍の死因と静かな20年の闘病
- 俳優としての代表作と知られざる素顔
- 双子の兄・亀山つとむとの深い絆
- 野球少年だった過去や、もしもの人生の分かれ道
について詳しくお届けします。
亀山忍がどんな生き方をしていたのか、改めてその人生を振り返ります。
1. 亀山忍さんの死因は腎臓がんだった
引用元：Yahoo!ニュース
あまりに突然の知らせに、驚いた方も多かったのではないでしょうか。
俳優・亀山忍さんが亡くなったのは、2025年8月5日。
56歳という若さでした。
腎臓がんって、初期の段階では症状が出にくいんですよね。
だから、本人でさえ気づかないまま病状が進んでしまうことも珍しくありません。
そして亀山さんも、まさにそのパターンだったのかもしれません。
静かに、そして長く病と向き合っていたことがわかってきました。
ファンの間では「最近見かけないな」と感じていた方もいたと思いますが、その背景には長い闘病生活があったのです。
1-1 2025年8月5日、56歳で旅立つ
この日、亀山さんは腎臓がんとの闘いを終えました。
報道が出たのは2日後の8月7日でしたが、その時にはすでに彼の魂は旅立っていたんです。
享年は56歳。
年齢だけを見れば、まだまだこれからというタイミングですよね。
テレビで見ていた“あの笑顔”を思い出すと、実感が湧かないという方も多いはずです。
彼は静かに、誰にも大きくは知らせずに人生の幕を閉じました。
それがまた、彼らしいと感じた方もいるかもしれませんね。
1-2 闘病は十数年、最後の仕事は2009年
実は亀山さん、2009年から体調を崩していたんです。
つまり、亡くなるまでの約15年間、病気と向き合い続けていたことになります。
芸能界の仕事として最後に関わったのもその2009年。
俳優としての出演ではなく、裏方での貢献。
これが彼の最後の“お仕事”になりました。
それ以降は芸能活動を一切休止し、治療に専念する生活だったとのこと。
メディアに姿を見せなかった理由が、ようやく明らかになったわけです。
1-3 公表されなかった静かな闘い
ここがまた、亀山さんらしいところ。
彼の病気について、公に語られることはほとんどありませんでした。
SNSでの発信もなく、メディアへの露出も控えめ。
つまり、ごくごく限られた人たちしか、その事実を知らなかったのです。
芸能人ってどうしても私生活をさらされがちですけど、亀山さんは最後まで“静かに生きる”ことを選んでいたんですね。
通院と入院を繰り返しながら、じっくりと時間をかけて病と向き合っていたそうです。
この静かな姿勢には、思わず胸が熱くなります。
苦しい中でも周囲に心配をかけまいとするその気遣い。
そして、誰かに頼ることなく、強く生き抜いたその姿勢は、本当に立派だったと思います。
所属事務所関係者によると、忍さんは、2010年代に入ったあたりから体調を崩し、活動していなかった。同関係者は「随分前から病気でいろいろ治療に専念していて、仕事ができていなかった」と話した。
引用元：日刊スポーツ
2. 亀山忍さんってどんな人？プロフィールまとめ
テレビで見かけたことはあっても、「どんな人なのか詳しくは知らないかも…」という方、いませんか？
ここでは、亀山忍さんの生い立ちや意外な一面をギュッとまとめてお届けします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 亀山 忍（かめやま しのぶ） |
| 生年月日 | 1969年7月2日 |
| 没年月日 | 2025年8月5日（享年56歳） |
| 出身地（生誕地） | 大阪府大阪市港区 |
| 出身地（育ち） | 鹿児島県奄美大島 |
| 高校 | 鹿屋中央高等学校（調理科・野球部所属） |
| 専門学校 | 大阪ビジネスカレッジ専門学校 |
| 職業 | 俳優・タレント |
| 最後の芸能活動 | 2009年（テレビドラマで奄美方言の指導） |
| 死因 | 腎臓がん |
| 特技・資格 | 調理師免許（双子の兄・亀山つとむさんと共に取得） |
| 兄弟 | 亀山つとむ（双子の兄、元阪神タイガース外野手、現・野球解説者） |
| 主な出演作品 | 水戸黄門、ウルトラマンダイナ、裸の大将、壬生義士伝、坂の上の雲ほか |
| 所属事務所 | 舞夢プロ |
2-1 出身は奄美大島、生まれは大阪市
亀山さんが生まれたのは、1969年7月2日。
場所は大阪市港区。
ご両親の出身地の関係で、12歳まで大阪で暮らしたあと、奄美でのびのびとした青春を過ごされたそうです。
この奄美での生活が、のちに方言指導の仕事などにもつながっていくんですね。
都会と自然の両方を知る感性が、俳優としての引き出しを増やしてくれたのかもしれません。
忍さんは1969年生まれ。大阪市港区に生まれ、小学校卒業時に両親の故郷、奄美大島に移り住んだ。高校は双子の兄・つとむ氏（現役時代は努）ととともに誘いのあった鹿屋中央に進み、2人でバッテリーも組んだ。
引用元：Yahooニュース
2-2 高校時代は野球のエースだった
実は、亀山さんの高校時代は野球少年だったんです！
通っていたのは鹿児島の鹿屋中央高校。
さらに面白いのが、双子の兄・亀山つとむさん（元阪神タイガース）とバッテリーを組んでいたこと！
弟の忍さんがピッチャー、兄のつとむさんがキャッチャー。
これ、めちゃくちゃ胸アツなエピソードじゃないですか？
阪神の入団テストも受けたそうですが、兄は合格、弟は不合格。
この出来事が、彼を俳優の道へと導くことになるんですね。
2-3 実は料理の腕前もプロ級！
そしてここで、ちょっと意外な豆知識をひとつ。
え？俳優なのに？って思いますよね。
高校時代、兄弟そろって調理科に通っていたそうで、実は“料理男子”だったんです。
なんなら、兄のつとむさんは「プロ野球選手になれなかったら餃子の王将に就職しようと思ってた」なんて言ってたことも。
きっと亀山さんも、家庭ではおいしいごはんを作っていたんじゃないかな〜と想像しちゃいますよね。
演技だけでなく、料理までこなせるなんて、本当に多才な方だったんです。
高校時代は投手で、一卵性双生児の兄である元阪神タイガース外野手野球解説者、現在タレントの亀山つとむと兄弟バッテリーを組んでいたが、高校在学中不慮の事故で利き手の大怪我を負い、阪神の入団テストを受験したが不合格（努は合格）。これを機にタレントに転向する。兄弟2人揃って調理科に在籍していたことから、調理師資格を持っている。
引用元：Wikipedia
3. 亀山忍の俳優としての活躍と代表作
「この人、見たことある！」そう思った方もいるかもしれません。
亀山忍さんは、目立ちすぎないけれど、しっかり記憶に残る“名脇役”タイプの俳優でした。
特に1990年代から2000年代にかけて、さまざまなドラマや映画に出演し、テレビの向こうから温かい存在感を放っていたんですよね。
彼の演技スタイルは、ガツガツしていない。でも、ちゃんと“そこにいる”空気感がある。
そういう人って、案外少ないんです。
3-1 「水戸黄門」や「ウルトラマンダイナ」で人気に
2000年から2008年にかけて、3回も出演していて、それぞれ違う役柄を演じているんです。
第28部では仁吉、第37部では熊次、第38部では嘉助。
どの回も、物語にしっかりとスパイスを加える名キャラばかりで、「あれ？また出てる！」と嬉しくなった視聴者も多かったんじゃないでしょうか。
これがまたクセになるキャラクターで、ちょっと堅物なんだけど、憎めない。子どもたちにも人気があったポジションです。
さらに劇場版『ウルトラマンティガ＆ウルトラマンダイナ』にも同じ役で登場していて、シリーズファンからの支持も厚かったんですよ。
3-2 方言指導やCM出演など幅広い活躍
俳優業だけじゃないのが、亀山さんのすごいところ。
担当したのは、彼の故郷・鹿児島県奄美地方の言葉。
地元の言葉に対するこだわりと誇りが伝わってきますよね。
また、1992年には、あのP&Gの家庭用洗剤のCMで、なんと兄・亀山つとむさんと兄弟共演！
この頃は“亀新フィーバー”（亀山つとむ選手と新庄剛志選手）の影響で、兄・亀山つとむさんが大きく注目され、兄弟共演のCMなどで話題になりました。
阪神に入団した兄努が90年代前半、頭角を現し、新庄剛志とともに「亀新フィーバー」を起こすと、忍さんもタレントとして注目を集めるようになった。
引用元：日刊スポーツ
当時は2人ともスリムだったそうで、今の写真を見ると「誰!?」って思う人もいるかも…（笑）
その他にも、NHKの連続テレビ小説『芋たこなんきん』では方言指導を担当し、ドラマのリアリティを支える裏方としても力を発揮していました。
3-3 視聴者に愛された名脇役
亀山忍さんの魅力って、主役じゃないところにあるんですよ。
ちょっとクセのある役、地味だけど心に残る役、そんなポジションをしっかり自分のものにしていた俳優さんです。
たとえば、関西テレビの『裸の大将』では、宮乃敏彦という若干トンチンカンな青年を演じていて、回によっては主役の清さんより目立っていたんじゃないかってくらい、印象に残ってるんです。
他にも『坂の上の雲』『新選組！』『ワンダフルライフ』など、多くの人気作品に名を連ねています。
中でも『壬生義士伝』では中岡慎太郎役を演じていて、時代劇にもバッチリ対応できる渋さを見せていました。
目立ちすぎず、でも欠かせない。そんな“いてくれると安心する俳優”だったと思います。
4. 双子の兄・亀山つとむさんとの絆がすごい
俳優としての顔と同じくらい、いやそれ以上に知られているのが、双子の兄・亀山つとむさんとの関係です。
この2人、本当にドラマみたいな兄弟なんですよね。
しかもお互いが全く違うジャンルで成功しているというのがまた面白い。
野球と芸能、それぞれの道を進みながら、ずっと支え合ってきた関係が素敵なんです。
4-1 野球部では兄弟でバッテリーを組んでいた
高校時代の話がまた胸アツなんですよ。
2人とも鹿児島県の鹿屋中央高校に進学して、野球部でバッテリーを組んでたんです！弟の忍さんがピッチャーで、兄のつとむさんがキャッチャー。
延長14回まで戦って惜しくも敗退…という激アツなエピソードもあります。
漫画か映画の世界かって思っちゃいますよね。
本当にそんな兄弟が実在したんです。
4-2 兄はプロ野球選手、弟は俳優の道へ
でも、ここで運命が大きく分かれることになります。
実は忍さん、高校時代に利き手を大ケガしてしまうんです。
それが原因で、兄と一緒に受けた阪神の入団テストも不合格に…。
一方で、つとむさんは見事に合格して、プロ野球選手としての道をスタートさせました。
この時点で、弟・忍さんは「プロ野球選手になる」という夢を断念。
でも、そこからタレント・俳優という新しい道へ進むんです。簡単に切り替えられるものではないはず。
でも、彼は前を向いた。その姿勢に、心打たれる人も多かったはずです。
4-3 「あのエピソード」が微笑ましい！
兄弟といえば…思わずニヤッとしちゃうエピソードもあります。
ある日、甲子園球場でのこと。
兄・つとむさんが外国人選手のトーマス・オマリーに弟を紹介したんですね。
するとオマリーが、なんと日本語で「カメヤマのオトウト、ブタね〜」って（笑）！当時、体重が100kg近くあった忍さんですが、それを冗談として受け止められる器の広さ。
兄弟そろって明るくて人懐っこい性格だったことがよく伝わってきます。
ちなみにその頃は、兄弟そろってCMにも出演していて、当時のテレビ界でも話題のコンビでした。
今思えば、もっといろんなバラエティ番組で2人を見たかった気もしますよね。
5. 亀山忍さんの生き方から学ぶこと
芸能界に生きる人の中でも、亀山忍さんほど「静かに強く生きた人」はそう多くないと思います。
脚光を浴びる表舞台から退いても、彼は自分の人生を丁寧に歩んでいました。
その姿勢は、私たちが日常を生きる上でヒントになることばかりです。
5-1 腎臓がんは早期発見がカギ
亀山さんが亡くなった原因となった腎臓がん。
痛みもなければ目立つ不調もない。
だからこそ、気づいたときには進行していることが多く、亀山さんのように長期の治療を必要とするケースが少なくありません。
彼の場合も、2009年ごろから体調を崩し始めていたとのこと。
その時点では、まだ大きな病気とは思っていなかったのかもしれません。
でも実際には、そこから15年以上もの長い闘病生活が始まっていたわけです。
それが何よりも大事なんだと、亀山さんの人生が教えてくれているように思えます。
5-2 病気を抱えながらも前向きに
体調を崩した2009年を最後に、亀山さんは芸能界からそっと距離を置きました。
でも、そこからの彼の生き方が本当に立派なんです。
表に出なくなっても、自分のできる範囲で人の役に立ち続けていた。
たとえば、最後の仕事はテレビドラマでの方言指導。
奄美大島出身というルーツを生かして、言葉のリアリティを届ける裏方の仕事です。
そしてそれ以降は、治療に専念しながらも、表に弱音を吐くことはありませんでした。
病気に対して真っすぐに向き合いながら、自分らしく生き続けた15年。
その姿は、多くの人の心に残るものだったと思います。
5-3 プライバシーを守りながら戦った姿勢
亀山さんのすごさは、闘病の事実を必要以上に発信しなかったことにも表れています。
静かに、誰にも迷惑をかけずに生きようとした。その奥ゆかしさが、多くの人の胸に刺さるんです。
公表することで得られる応援や励ましもあったかもしれません。
それでも彼は、最後まで周囲への気遣いを大切にし、自分と家族の時間を守り続けました。
今の時代、「共有」や「発信」が当たり前になってきていますが、黙って耐えることを選んだ彼の生き方もまた、美しく、誇れるものだと思います。
言葉にしなくても伝わる優しさや強さ。そんな彼の背中に、教わることは本当に多いです。
6. もしもの話…亀山忍さんにもう一つの人生があったら？
人生に「もしも」はつきもの。
亀山忍さんにも、もうひとつの選択肢があったとしたら…。
そう思わずにはいられないエピソードがいくつも残されています。
まるで映画のような“もう一つのストーリー”を想像してみたくなる、そんな魅力のある人でした。
6-1 ケガがなければプロ野球選手になっていたかも？
高校時代、亀山さんは野球部のピッチャーとして活躍していました。
しかも、双子の兄・つとむさんとバッテリーを組んでいたというから驚きです。
実際、当時のチームは強豪で、県大会で優勝したり、夏の大会でもベスト8まで進出するほどの実力だったそう。
しかし、そんな中で忍さんは不慮の事故により利き手を大ケガ。
その影響で、兄と一緒に受けた阪神の入団テストも不合格に。兄はプロの世界へ、弟は夢半ばで別の道を歩むことに。
もしあのケガがなければ…？
きっと兄弟で同じグラウンドに立っていたかもしれません。
プロ野球ファンにとっては、“幻の兄弟選手”とも言える存在だったのではないでしょうか。
6-2 再ブレイクの可能性は十分あった！
俳優としてのキャリアも、まさにこれからだったと言っても過言ではありません。
『ウルトラマンダイナ』や『水戸黄門』といった人気作に出演し、存在感を放っていた亀山さん。
脇役としてのポジションをしっかり築いていました。
そして2000年代後半には、NHKの時代劇や大河ドラマにも出演。
しぶみのある役が似合うようになってきた頃で、ここからまた“新しい亀山忍”が見られたんじゃないかと思うんです。
そんな“未来”が閉ざされてしまったのは、やっぱり惜しいです。
6-3 兄弟コンビでバラエティ進出も？
そして、こんな“もしも”も夢が広がります。
実際に、1992年にはP&Gの洗剤CMで兄弟共演も果たしているんですよね。
この時の2人はスリムで爽やか、しかも“亀新フィーバー”の絶頂期。
テレビの前で「本当に兄弟!?」と驚いた人もいたんじゃないでしょうか。
料理トークに野球トークに、双子ならではの掛け合いで視聴者を楽しませる。そんな番組、絶対に面白かったはずです。
